みむメモ

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“みむメモ”とは、「まみむめも」からマを抜いた、要するにおマぬけ談です。。。気まぐれでブログってますw

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六観音

実際にあるかどうかは別にして、仏教では輪廻転生*1という思想があります。

「悪いことばかりしてると、地獄に落ちるよ。」とか聞いたことないですか?^^;

地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天と、6つの道(世界)があり

生前の行いによって、6つのうちのいずれかの世界に生まれ変わるとされています。

これを六道輪廻*2といいます。

六観音

各道には 、その世界を救済する観音がおられ、それらの観音菩薩六観音*3と呼ぶそうです。六観音

六観音(台座下には各観音の梵字を書きました)

 

 


聖観音

 

地獄道とは、罪を犯したものが堕ちる世界で
六道のうち、一番地下にあり
ほかの五道とは比べにならないほど
最も過酷で最底辺の世界とされています。

 

いわゆる、地獄というもので
罪の深さにより、血の池や針山地獄など
さまざまな地獄(※1)に落とされ
苦痛と罪の償いをし続けることになる。

 

*4観音は、地獄道の救済仏。

詳しくはこちら

nyarupachi.hatenablog.com

 


千手観音

 

餓鬼道とは
強欲や不正に財を手にした者が堕ちる世界。

 

常に飢えと渇きに苦しみ
食べ物を口にしようとしたら火にかわり
飲み物を飲もうとしたら蒸発する
一切の飲み食いができない餓鬼*5になる。

 

千手観音は、餓鬼道の救済仏。

詳しくはこちら

nyarupachi.hatenablog.com

 


馬頭観音

 

畜生道とは、人以外の動物の世界。
本能と欲望のままに生き、感謝をせず
愚痴や不平不満ばかりを言う者が堕ちる世界。

 

言い変えれば、「ケダモノの世界」
弱肉強食の生存競争なので
常に恐怖に怯え続けなければなりません。

 

馬頭*6観音は、畜生道の救済仏。

詳しくはこちら

nyarupachi.hatenablog.com

 


十一面観音

 

修羅道とは、阿修羅*7(※2)の住む世界。
怒りを鎮めることができず、すぐキレる者
闘争心のみで生きている者が行く世界。

 

「修羅場」という言葉からわかるように
終始戦い続け、怒りが絶えず
争いで生じる苦しみがつきまといます。
ただし、闘争心による苦しみだけなので
先に述べた三道よりは住みやすいそうです。

 

十一面観音は、修羅道の救済仏。

詳しくはこちら

nyarupachi.hatenablog.com

 


准胝観音

 

人間道とは、我々人間が住むいわゆる「この世」
六道のうち、上位から二番目で
苦もあり、楽もある悪くはない世界となります。

 

「四苦八苦*8 (※3)という言葉があるように
人間界は、本来苦しみに満ちています。
しかしながら
楽しいこともあり、幸福感を得られます。
苦しみと楽しみが交錯した特異な世界ですね。

 

准胝*9観音は、人間道の救済仏。

詳しくはこちら

nyarupachi.hatenablog.com

 


如意輪観音

 

天道とは、神が住む、六道で最上級の世界。
生前の行いが善良だった人が生まれ変わる世界。

 

悩みや苦労もなく、楽しく快適な日々を過ごせる
そのような世界に救済??と思えそうですが
人間よりもはるかに長寿命とはいえ
神や天人*10にも寿命があり
自身が徐々に輝きを失うことへの悲しみ
死の苦しみからは逃れられないそうです。

 

如意輪*11観音は、天道を救済する仏。

詳しくはこちら

nyarupachi.hatenablog.com

 


六道について補足説明

6つある道のうち、地獄・餓鬼・畜生道三悪趣*12三悪道

修羅・人間・天道を三善趣*13(三善道)と大別するそうです。

修羅道は後にできた世界感だそうで、修羅は悪に分類する説や、五道のみとする説もあるそうです)

 

基本は、生前の行いにより、6つの世界をぐるぐる回り続けることになります。

天界は神も住む、六道中で最高位の世界ですが

神でさえ場合によっては地獄に転生してしまう可能性があるワケです。

仏教での最終目標は、六道という循環ループから抜け出すことで

これを解脱*14といいます。

未だに混乱しますが、仏教における神様は六道輪廻から抜け出せない天部にいるので

解脱した存在である菩薩よりも下位となります。

ちなみに、解脱のチャンス(六道ループから抜け出しやすい)があるのは人間道にいるときだけだそうです。

 

余談ですが、六道をぐるぐる回ることから、六角形で図式化されることが多く

おみくじの箱が六角柱というのは、これに起因するものだそうです^^

 

※1 地獄の種類

地獄道は階層化されており、八大地獄*15という8種類の地獄があるそうです。

  1. 等活*16地獄
    むやみに殺生した者が堕ちる地獄。
    鉄の爪が生え、お互いにひたすら殺し合い、切り刻まれて死んでも生き返るを1億年以上も繰り返す。
    これでも地獄の中では一番浅い(軽い)そうです。汗
  2. 黒縄*17地獄
    盗みを働いた者が堕ちる地獄。焼けた黒い縄で全身を打たれ、傷跡に沿って鋸で切られる。
  3. 衆合*18地獄
    浮気や不倫など淫らな行為を行った者が堕ちる地獄。
    木の上に魅惑的な美女(美男)がおり、亡者はそこへ行こうとします。
    葉は刃になっているので体じゅうを切り刻まれ血まみれになりながら木を登り
    もう少しで手が届く。。。と思った瞬間、
    美女(美男)は木の下に移動しています。
    ふたたび切り刻まれ血まみれになりながら木の下に降りると、美女(美男)はまた木の上にいます。
    これを無限ループのように延々と繰り返す。
  4. 叫喚*19地獄
    酒で悪事をはたらいた者が堕ちる地獄。釜茹で、火炙りなどの責め苦を受ける。
    耐えかねて泣き叫ぶと、獄卒*20に更なる責め苦を受ける。
  5. 大叫喚*21地獄
    嘘をついた者が堕ちる地獄。叫喚地獄よりもっと厳しい責め苦を受ける。
  6. 焦熱*22地獄
    因果応報の道理を否定した者が堕ちる地獄。ありえないほどの強烈な炎で焼かれる。
  7. 大焦熱*23地獄
    聖職者や子供を犯した者が堕ちる地獄。焦熱地獄よりもさらに激しい炎で焼かれる。
  8. 阿鼻*24地獄
    聖職者や親を殺した者が堕ちる地獄。
    もっとも深い場所にある地獄で、無間*25地獄ともいいます。
    ありとあらゆる責め苦を無限に近い期間受け続け、他の地獄が極楽に思えるほどの苦痛を味わう。

どの地獄にも共通して言えることは、悔い改め、罪を償わない限り

死んでも同じ地獄で生き返る(またはさらに深い地獄で生き返る)を繰り返すのが特徴で

死んでも苦しみから逃れることができない世界。

 

「奈落*26の底」の奈落とは地獄のことを指し

奈落の底(地獄の中の最下層)に落ちるまで8000年もかかるとも云われています@@;

また、八大地獄は八熱地獄とも云われ

詳細は不明ですが、八寒地獄・孤地獄というのもあるようです。

 

※2 阿修羅

修羅道に住む阿修羅は、闘神とも云われる釈迦如来の眷属*27

八部衆*28 のうちの1人でもあります。(神なので1柱というべきかも?)

阿修羅像といえば、奈良興福寺のそれを思い浮かべる方が多いと思います。

三面六臂に変わりはないけど、あのような美少年系ではなく、本来は荒々しい姿で険しい形相をしています。

もともとは善神だった阿修羅ですが、帝釈天*29に娘を奪われたことから

怒りの神となり、何度も帝釈天に戦いを挑むこととなります。(父親なら当然かと思います)

帝釈天は、無類の女好き・浮気者で有名だったのでなおさらです。

しかし、帝釈天には、蟻の命でさえ見殺しにできないほど心優しい面もあり

当初は嫌がってた娘も次第に打ち解け、正式な妃として仲睦まじく暮らすようになります。

そうなってもなお、 戦いをやめなかった阿修羅はついに天上界から追放されます。

赦す(許す)ことをせず、己の正義を貫くことに固執していたことを悔い改めた阿修羅は

釈迦の守護者になったそうです。

(いったんは追放されたものの、阿修羅も天(神)なのに、天道にいないのは何故やろか???w謎)

 

※3 仏教用語の四苦八苦

大変苦労した的な意味合いで「四苦八苦」と使うこともありますが

仏教用語本来の四苦八苦とは

人間界における根本的な四苦(*30*31*32*33)に、さらに四苦

愛別離苦*34怨憎会苦*35求不得苦*36五蘊盛苦*37)を加えた苦しみを指します。

 


人間道のみ、宗派により観音が異なる

一般的には人間道を救済するのは准胝観音であるとされています真言宗

天台宗六観音は、人間道は准胝ではなく不空羂索観音が救済するとされています。

超個人的推察ですが、無礼承知でいうと、准胝観音は仏母(女性)でもあるので

当時まだ女性蔑視が根強かった時代もあって不空羂索と入れ替えたのかな?と勘ぐったりも。。。^^;

nyarupachi.hatenablog.com

真言宗六観音に、天台宗不空羂索観音を加え、七観音とする説もあり

七観音に楊柳*38観音 を加え、八大観音と唄う場合もあります。

私的には。。。人間道のみ観音が2躰というのは

人間のみエコひいきしてる感がするのでなんか違うなぁ~。。。と思います。

楊柳観音は六道のどの世界を救済するワケではないようなので、なぜそれを加えたのかが謎です。汗

 


六地蔵六観音の違い

みなさんは、6躰ならんだお地蔵様を見かけたことはないでしょうか?

それらを六地蔵と呼ぶのですが

役割は六観音と同じで六道を救済する地蔵菩薩です。

(おそらくは六地蔵のほうが馴染み深く有名かと思います^^;)

 

お地蔵様も観音様も、同じ菩薩部に位置する仏。

なぜ、六道の救済に、地蔵と観音がいるの?なんか違いがあるん?って思いません?

造形的にいえば、観音は各々の道で変化(容姿形態変化)しているのに対し

地蔵は持物が変わるだけで容姿変化はありません。(各道で地蔵名称と役割は異なります) 

 

役割は同じで、見た目が違うだけ? かな? と思ってたのですが 

大きな違いがひとつありました。

観音菩薩は現世利益であるのに対し、地蔵菩薩は来世利益であるという点です。 

 

まぁ~でも、昨今ではそういった区別認識はあまりされてないようで

お地蔵のほうが庶民には馴染み深く受け入れやすいからかもですね^^

 

 


おまけ

六観音(金色バージョン)

私的には、観音菩薩は金色がしっくりくると思ってます^^;

。。。ただ、金色にしちゃうと持物(金色が何気に多い)が判別しづらくなるのが難点。汗

さらに、ほぼ明王系に見える馬頭観音に金色はしっくりこない気もしますw

明王系は黒か赤褐色が似合うと思う。。。)

 


極私的感想

毎度のことながら、なんの根拠も脈絡もなく

その時思ったままを整理することもなく書き殴っております。。。

そこんとこ、ご了承いただければ幸いです^^;

 

深く見ていく(いつものひねくれ思考やが^^;)

六道で、とりわけ地獄だけが異様に詳細設定されているのは

この世に生きる人々に、悪いことをしたら、あの世でこんな目にあうよ !

だから正しい行いをしましょう。みたいな抑止効果を狙っているのかな???

むやみではないにしろ、直接手を下してなくても、殺生された命を食べてるし

(以前も書いたけど、植物も生き物なので、他の命をいただいてることすら殺生だと思うのです)

蚊・ハエ・ゴキブリなど、人間にとって害虫とされるものは容赦なく殺すし

不平不満も言う、なによりも、一度も嘘をついたことがない人などいない!と思うので

地獄レベルの差はあれ、殆どの人は十中八九地獄に堕ちるんじゃないやろか?💦

動物(人以外)は、本能のまま生きてるというのは若干わかりますが

ペット(家畜を含む)は、本能だけではない何かがあると思えるので

人以外の全ての動物を畜生と呼ぶのには抵抗があります。

(まぁ人視点でみるから、そう感じるだけなのかもしれませんがね。。。)

阿修羅が天道ではなく、修羅道にいるというのも少しひっかかる。

名前に修羅がついてるし、問題ないっちゃ問題ないかもやが

一度追放されたとはいえ天部に位置する神なのだから

天道にいてもおかしくないように感じました。

いつまでも己の正義に固執したから追放されたってことやけど

スサノオの傍若無人ぶりからすれば全然良いほうだと思うんだよねw

それでも阿修羅は修羅道だ!とするのなら

帝釈天は何のお咎めもなく天道に住んでいるというのはいかがなものか?

阿修羅が修羅道なら

酒はあおるし、人妻と浮気までした帝釈天地獄道に堕ちてるべきじゃ?

と思えるんですよね^^;

(もしかしたら、一度地獄に堕ちて、天道に返り咲いたのかもしれませんがね。。。)

ってかね、仏教の天部の神って、いわゆる日本神話のアマテラスとかも含むのかな?

もっといえば、仏教伝来前の日本の神には岩とか山そのものとか

無形のものもあるけども、それらも天部にあたるんだろうか???

元は人だったものと定義づけされてるとしたらどうなるんやろね^^;

(ま、私的には異形であっても造形化されてるほうが興味あるんだけどねw)

 

 

 

仏教てきには、六道を抜けた次元に解脱せよ。ということらしいけど

自分は、解脱はしなくてもいいやw 天道に住めたらいいな♪って感じかもw

 

身もふたもないこと言うけども

ほんとに六道というものがあるかなんてわからないし

あの世に地獄というものがあるのかも怪しいし。。。^^;

 

ま。信じる信じないは別にして、こういう考え方もあるんだね程度に解釈しました。

私的には、ある程度調べてもおかしい矛盾してると思ったものは受け入れないし

自身にとって有益(この表現もちょいとちゃうが、いい言葉が浮かばん^^;)なもの 

を取り込んでければいいな。という観点で見ています。

 

 

一気に次元の違う話になるけども

六観音。。。っていうか観音変化って、平成以降の仮面ライダーみたいだな。と思ったw

(ていうか、仮面ライダーが観音変化の様式をパクってる?って感じ^^;)

聖観音は第一話から登場するノーマルフォームの仮面ライダー

馬頭観音はパワー型にフォームチェンジしたライダー。。。というふうに

話が進むにつれ、敵に応じフォームチェンジし

最終話近くで千手観音のような究極系?になる仮面ライダーってな展開?w

千手観音は素晴らしいと思うんだけど

千手のようにパーツをゴチャゴチャくっつけたような仮面ライダーって

。。。ダサい。。。というかキモいww(子供には受けがいいのかな?^^;)

*1:りんねてんしょう】「死後、別の生命に生まれ変わる」を繰り返す

*2:【りくどう(ろくどう)りんね

*3:【ろくかんのん】

*4:【しょう】

*5:【がき】常に飢えており、のどは針のように細く、あばらが見え、手足もガリガリなのに

腹だけが異様に膨れ上がった姿となってしまった亡者(鬼)

(子供のことをガキと呼んだりするのは、なんでも欲しがるさまがまるで餓鬼のようであることからだそうです^^;)

*6:【ばとう】

*7:【あしゅら】

*8:【しくはっく】

*9:【じゅんてい(じゅんでい)】

*10:【てんじん】天界に住む人

*11:【にょいりん】

*12:【さんあくしゅ】

*13:【さんぜんしゅ】

*14:【げだつ】煩悩を捨て、悟りを開く

*15:【はちだいじごく】

*16:【とうかつ】

*17:【こくじょう】

*18:【しゅごう】

*19:【きょうかん】

*20:【ごくそつ】獄の番人である鬼

*21:【だいきょうかん】

*22:【しょうねつ】

*23:【だいしょうねつ】

*24:【あび】

*25:【むげん】

*26:【ならく】

*27:【けんぞく】従者

*28:【はちぶしゅう】8名の仏法守護者

*29:【たいしゃくてん】十二天の一人で東を守る英雄神

*30:【しょう】生まれてきたこと

*31:【ろう】老いること

*32:【びょう】病にふせること

*33:【し】死ぬこと

*34:【あいべつりく】愛する者を失うこと

*35:【おんぞうえく】怨み憎んでいる者に会うこと

*36:【ぐふとっく】欲しいものが手に入らないこと

*37:【ごうんじょうく】心身が思うままにならないこと

*38:【ようりゅう】