みむメモ

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観音菩薩は、いろんな意味で曖昧???

観音菩薩には多彩なお姿があるけども

人間に近い一面二臂*1観音像の代表格(。。。たぶん^^;)を描いてみました。

代表的な一面二臂の観音像

*2観音 / 白衣*3観音 / 子安*4観音

言い方は悪いんだけど、 お寺や墓地などで見かける頻度の高い観音像だと思います。

 


聖観音

聖観音(正*5観音)

 

未開敷蓮華*6

独尊として祀られることも多く、観音菩薩基本形態であるTHE観音様!

この聖観音から多種の観音が派生していったので、正観音とも称されます。

 

しかし。。。

実のところ、聖観音の定義は結構曖昧だったりします。汗

  • 一面二臂の観音像を総じて聖観音とする説。
    なので、阿弥陀三尊の脇侍である観音菩薩は、この聖観音である。
    ざっくり言えば、持物はなんであれ、人間のような姿であれば聖観音である。
  • 一面二臂の観音像 ≠ 聖観音 とする説。
    救世*7観音や楊柳*8観音などは区別し、聖観音とはしない。
    また、阿弥陀三尊の脇侍である観音菩薩は「観世音菩薩」と称し、聖観音とは呼ばない。

聖観音は、蓮華を持つ造形が一般的です。

左手に未開敷蓮華を持ち、右手の指先で花弁を開かせようとする形が正統形式。

(人々に悟りを開かよう(悟りへの導き)という意味合いだそうです)

 

ふむふむ。。。つまりは蓮華を持ってれば聖観音なんだね?

ところが、聖観音の持物に明確な決まりはないようです。(;^_^A

蓮華を持ってなくても聖観音と呼ぶ場合もあります。(どないやねんっwって感じですな)

 

ご利益

・個人を救済する現世利益。

・七難*9即滅。

 


白衣観音

白衣観音

 

 

 

白Ver.
化仏*10

 

巻物

その名の通り、白い衣を纏った観音様。

掛け軸などの白衣観音は、白い衣で描かれていますが

立体像の場合は、石像や白磁モルタル製の白像だけではなく

青銅や金色など白以外の像も、頭まで衣を纏った観音様を白衣観音と呼ぶのが一般的。

観音さまの衣って、そもそも白ベースなんじゃ?って思われがちですが

古来では、観音衣の基本色は朱色ベースなのだそうです。

 

宝冠としては見えにくいものの、頭に阿弥陀化仏*11をあしらっています。

手には智慧の巻物を持っています。

ただし、蓮を持つものや赤子を抱くものなどもあり、持物に決まりはないようです。

 

阿弥陀如来の妻観音菩薩の母ともいわれ、女性的な容姿をしています。

阿弥陀如来の妻??? 観音菩薩阿弥陀如来の化身のはずじゃ?

観音菩薩の母??? 菩薩なのに性別があるってこと?

インドではなく、中国で成立したものが日本に広まったそうですが

日本仏教の、菩薩に性別はないという定義から逸脱してるんじゃ???爆

 

白像を見ると、マリア像のようにも見えるのでマリア観音とも呼ばれるそうです。

マリア像と白衣観音。。。どちらが先に具現化されたかは不明ですが

江戸時代、隠れキリシタンの間ではマリア様としてあがめていたそうです。

 

ご利益

  • 息災除病
  • 子授け
  • 安産

 


子安観音

子安観音水子*12観音)

 

 

 

独尊として祀られることは殆ど無いようですが

お寺だけでなく、墓地で見かけることが多い観音様なので目にする機会は多いかと。

水子観音とも呼ばれますが

子安観音の場合は、水子だけではなく子供の健やかな成長を願う観音菩薩です。

 

観音様に寄り添う子供(赤子・水子は、一人だったり大勢だったりさまざまですが

3人の子が寄り添ってる像が多いようです。

 

3人の子には、三世*13の意味あいがあり

子供だけでなく老若男女すべての人(人は皆、仏さまの子供)を見守る観音様だとか。

(どの子が、現在・過去・未来をあらわしてるのかは不明ですが^^;)

 

ご利益

  • 子授け
  • 安産

水子観音は、水子成仏。)

 


私的考察

 

なんとなくだけど、観音菩薩そのものに明確な定義ってないのかも知れないですね。

上記の三観音を総じて、慈母*14観音とも呼びます。

慈母と唄っておきながら、日本では観音菩薩に性別はないという。。。

「母のような慈悲を表しているので女性のように見える」

いくら女性的に見えても、日本では観音に性別はないものとされている。

 

仏教が広まっていく過程で、「こういう仏様もいたらいいな」というのが増えて

性別はないといいながらも、女性的な菩薩が出てきたんじゃないかな?

幸い?なことに、「観音菩薩はあらゆる姿に変化する。」という存在なので

明言はしないまでも女性像が増えてきたと思えるんです。

 

。。。ただ、当時はまだまだ男尊女卑だったために

後付けで「性別はない。」としたのかなぁ?と勘ぐってしまうんですよね。

まぁ、女性のような色気を醸し出す男性もいるけどさ^^;

 

性別を超えた存在というけれど

見た目、完全に女性っていう女菩薩もあっていいのではないか?とね。

観音菩薩は、顔立ちは女性的だけど胸は男性だし

よぉーく見ると髭を描いてる像もあるので

なんやかんやで、男性贔屓?なのかも知んないですね。

 

でもね。。。体も完全に女体化している観音様もおられたりします!!

 


慈乳観音

慈乳*15観音(授乳*16観音)

 

ごらんのとおり、オッパイのある観音様です!^^;

まぁ、観音菩薩は、腕が何本もある姿に変化するくらいなので

ボインBODYに変化するくらい朝飯前かも知れないですなw

その名の通り、母乳を与えてるさまを表しているので

これはもう女性観音と言っていいと思います!

 

独尊はおろか、仏像として見かけることも

極めて稀なようですが実際に祀られている観音様です。

(言うまでもなく、慈乳観音も慈母観音になります。)

 

ご利益

  • 女性の乳房に関する願い全般。
  • 安産・授乳・子育て
  • バストUP。縁結び・恋愛成就

バストUP(授乳ではなくカップUPという意味合い)ってのは後期に出来たご利益かも?^^;

 


余談

観音は相手に応じて無限に変化するらしいので

完全女体のお姿があっても不思議ではないとも思えますね。

(なのに性別は無い。。。ってのが、腑に落ちないけどw)

 

ま、子授けや育児の面で女性化するってのは健全?といえば健全ですわな。

男側の意見で申し訳ないけども、性欲のために女性化はしてくれないだろうとw

 

でもでも。。。原文はちょっとわからんのだけど

親鸞聖人が難行苦行の旅をしていたときに

阿弥陀如来が現れて

「そんなに性への執着が捨てきれないのなら、女性になって抱かれてあげようか?」

ということをおっしゃった。(注。現代語訳のミスかも知れませんが^^;)

という逸話があるそうなので

 

強く願えば、性欲を満たしてくれるエッチな観音変化菩薩があらわれるのかしら???

と、エロエロなことを想像してしまったり、しなかったりwww

願ったとおりの姿というよりも、相手にふさわしい姿であらわれるらしいので

戒めの憤怒形相であらわれることになりそうですがね^^;

 

*1:【いちめんにひ】人間と同じ、顔がひとつで腕が2本の姿

*2:【しょう】

*3:【びゃくえ】

*4:【こやす】

*5:【しょう】

*6:【みかいふれんげ】ハスのつぼみ

*7:【くぜ】

*8:【ようりゅう】

*9:【しちなん】

火難・水難・風難
刀杖難(【とうじょうなん】武器による難)・悪鬼難(【あっきなん】危険で恐ろしい存在による難)
枷鎖難(【かさなん】投獄される難)・怨賊難(【おんぞくなん】悪人による難)

*10:【けぶつ】

*11:観音は阿弥陀如来の化身。

ただし、化仏ではなく、花型など抽象化された冠の場合もあります。

*12:【みずこ】

*13:【さんぜ】前世・現世・来世

*14:【じぼ】

*15:【じにゅう】

*16:【じゅにゅう】