みむメモ

みむメモ まぁ~なんとかなるさ♪

“みむメモ”とは、「まみむめも」からマを抜いた、要するにおマぬけ談です。。。気まぐれでブログってますw

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怖面の観音さま@@;

菩薩、とくに観音菩薩と言えば、女性的な優しい顔立ちがほとんどですが

例外中の例外で、鬼のような形相をしている観音様もおられます!

馬頭観音

馬頭*1観音

十一面観音のように一部の顔が強面というのではなく、メインの顔自体が憤怒の形相です。

武器も持ってるし

まるで明王のような見た目ですが、列記とした観音菩薩です。*2

 

お寺以外に、墓地などで祀られていることが多く

家畜やペット供養など、動物救済の役割を担っている観音菩薩です。

 

昔は馬が一番の交通手段だったことから

石仏として道端に祀っている場合もあり、旅の道中を守る観音とも云われています。

 

ご利益

  • 動物供養
  • 交通安全

 


像容の特徴

三面三目八臂*3が一般的です。

四面三目八臂や、一面三目二臂・一面三目四臂などもあり

中には、憤怒面ではなく、菩薩面のような穏やかな顔の像や

人面?ではなく、頭が完全に馬になっている造形もあるそうです。

坐像・立像ともに造られていますが

どっしり感を出したかったので、今回は坐像で造形してみました^^

 

三面とも憤怒の形相
馬頭

歯がむき出しだったりしますw

3つの顔は、炎髪*4憤怒形相で、額には白毫*5ではなくになっています。

 

頭上に馬

ここまで見ると、菩薩らしさが殆ど無く、むしろ明王やんっ!

って思いそうですが、宝冠には阿弥陀如来の化仏*6があしらわれているので

観音菩薩の変化形態であることは間違いないようです^^;

。。。ただし

真面*7の頭上は、化仏ではなく 馬頭 があしらわれています!

三眼

三眼*8 は、肉眼*9・天眼*10・慧眼*11を意味します。

  • 肉眼:遮るものがない可視的物質を見る眼。いわゆる人と同じ役割を持つ眼*12
  • 天眼:遥か遠くや、遮られている可視的物質も見ることができる眼。*13
  • 慧眼:物質的、精神的なすべてのものを見通すことのできる眼。*14
馬口印
馬口印*15

 

崩し輪王座*16

遠目で見ると、真手*17は普通に合掌しているように見えますが

人差し指と薬指を曲げて合掌した馬口印と呼ばれる印を結んでいます。

この印は、馬の口を表しており馬頭観音特有の印相です。

 

立像は通常?の観音菩薩 と同じような立ち方をしています。

坐像は、一見すると遊戯座*18ですが

よく見ると、左足の裏を右足で踏んでいるので輪王座である可能性が高いです。

完全な輪王座や結跏趺坐*19の坐像もあります)
持物

 

宝剣*20

 

鉞斧*21

 

法輪*22

 

宝棒*23

 

数珠*24念珠*25

 

8本ある手のうち、真手の2本は馬口印。他の6手で、5種の法具を持っています。

宝剣鉞斧は、馬頭観音の定番アイテムで、大抵は右手に持っています。

残りの3種の持物には明確な決まりがなく

蓮華・如意宝珠*26・水瓶*27などを持っている場合もあります。

また、何も持っていない手は施無畏印*28を結んでいます。

 


なぜ馬なのか?

怒りの表情というのは、優しく接しても聞き分けのない者に

時には厳しく対応するという意味あいがあります。

これって完全に明王のソレと同じなんやがなぁ~。。。??

(人ではなく家畜に対してなので獣の形相!ということではありません!誤解無きようにw)

なんちゅうのかなぁ~、日本人って何にでも例外を設けたがるでしょ?www

「例外は絶対に認めない!」と言っておきながら

「これは例外の例外です。」とかワケのわからんことを言うでしょ?爆(政治家に多いねw)

馬頭観音は日本発祥ではないかもだけどもね^^;

ま。100歩譲って、憤怒面でも観音である。としておきましょうかね。(;^_^A

 

でも、なんで馬にしたん???

動物供養が役割だとしても、牛や豚はたまた犬や猫でもいいんじゃ??

 

当時の人々は

農耕馬、交通手段としての馬など、馬と共に生活するほど密接なつながりがあり

身近な馬の存在と信仰から馬頭観音として祀られるようになったとのことです。

馬はかなりの大食感で、牧草を噛み砕きしきりに食べることから

煩悩を食い尽くす神獣として崇めているともされています。

じゃあ牛でもよかったんじゃ?と突っ込まれそうやけど

早馬という言葉があるように、ご利益に即効性があるとも云われるので

馬のほうが適任だったのかも知れないですね。

もともとは、人々にとって欠かせないパートナーである馬の無病息災

死んでしまった馬の供養がメインだったものが

動物全般の供養にまで発展していったと考えられます。

  • 乳牛だけでなく、食肉として屠殺された牛・豚・鶏などの家畜供養。
  • 犬猫などのペット供養。
  • また、馬は交通手段として活躍していたので交通安全。
  • さらには、煩悩だけで生きてる人が落ちる畜生道地獄の救済。

最近では、馬つながりで、馬頭観音が祀られている競馬場もあるそうです^^;

 


極私的意見

動物供養はしてあげるべき。

。。。ただ、食肉用の畜産は、そもそも殺生になるんでアウトじゃね??

と思うかもですが

自分は、生きるために他の動物を殺すのは仕方のないことだと思います。

 

ベジタリアンなので大丈夫。と思われる方もいるかもやが

植物も生き物なので、野菜を収穫すること食べることも

殺生(植物の殺生)に変わりないと思います。

肉を一切口にしない高僧であっても植物由来のものは食べているワケで

命を頂いてることに変わりはないハズです。

(動物であっても植物であっても生き物に変わりないということ)

 

大事なことは「いただきます」の感謝の気持ち。

料理を作ってくれてありがとう♪という意味の他に

食べ物(他の命)を頂くことへの感謝だと思います。

  • 遊びで生き物を殺さない。
  • 必要以上に殺生しない。
    食品業界の商品大量廃棄は、ほんとに罰当たりな行為だと思います。
  • 食べ物を無駄にしない。
    食材を腐らせてしまったり、食べ残しは極力避ける。

アレルギーなどで食べれないのはやむを得ないけど

くっそまずかったのかも知らんけど

半分くらい残して捨ててる人を見ると苛々しますーー;

(そういう意味では、美味しく作るというのも大事ですわな^^;)

 

自分の場合は、作ったもの出されたものは極力完食するようにしています。

満腹状態で食べきれない場合は、保存できるものは冷蔵冷凍保存。

保存できない持って帰れない場合は

心中で「すいません(命を無駄にして申し訳ない)」と、謝罪してたりします^^;

 。。。って

馬頭観音というより、食いもんの話に変わっちまいましたなwww

 

 

*1:【ばとう】

*2:一部地域では馬頭【めず】明王と呼ばれることもあるそうですが^^;

*3:【さんめんさんもくはちひ】3つ目の顔が3つ、腕が8本

*4:【えんぱつ】逆立った髪の毛

*5:【びゃくごう】菩薩の額にあるポッチ

(1本の白毛をまとめたもの)

*6:【けぶつ】

*7:【しんめん】メインの顔

*8:【さんがん】

*9:【にくがん】

*10:【てんがん】

*11:【けいがん】

*12:近くを見て遠くを見ず、前を見て後ろを見ず、上を見て下を見ない。

*13:前後、上下、遠近は見るが物の実相(真実)を見ない。

*14:真実を見抜き智恵を得ている。

*15:【まこういん】

*16:【りんのうざ】

*17:【しんしゅ】本来の腕(第一手)

*18:【ゆげざ】くつろいだ座り方

*19:【けっかぶざ】如来の座り方。いわゆる座禅

*20:【ほうけん】煩悩を斬り祓い、魔を切り裂く

*21:【えっぷ】怨敵をくじき、鎮める

*22:【ほうりん】煩悩を打ち砕く

*23:【ほうぼう】仏敵を打ち据える護法の棍棒

*24:【じゅず】仏手をこうむる

*25:【ねんじゅ】

*26:【にょいほうじゅ】

*27:【すいびょう】

*28:【せむいいん】さまざまな恐怖を取り除く