興福寺(後編)
南円堂の向かい
かつては、東金堂・中金堂・西金堂の三堂あったそうですが、現存しているのは、この東金堂のみです。(おそらくここが現時点での本堂になるかと)
拝観料300円で入堂でき
巨大な薬師三尊や脇侍?豪華キャストも拝見できるのですが残念ながら堂内撮影は禁止
なので入っておりません(;^_^A
ちなみに本尊の薬師三尊は重要文化財なのに対し、脇侍の面々のほうは、それより価値が高い国宝扱いだったりします^^;
東金堂左奥に
普段なら、宝物館の類は、撮影可能でない限り入館料払ってまで入らないのですが
阿修羅像が拝見できるとなれば話は別w 700円払って入館いたしました!
本物の阿修羅像を見るのは小学生のとき以来w(昆虫好きだった自分が仏像にも興味を持ったキッカケ的存在)
乾漆だからかもだけど独特の雰囲気です。
小学生のころは阿修羅にしか目が行きませんでしたが、八部衆の一体に過ぎず
他の像をじっくり見たのは今回がはじめてです。
(まぁ自分の場合は今でも、信仰の対象というよりも美術造形物として仏像に興味があるのですがね^^;)
阿修羅ほど異形ではないけど、頭に動物を被っていたり、迦楼羅のように頭そのものが鳥だったりでなかなかの異形仏かと思います^^;
阿修羅だけが別の存在に感じるのは、他の像に対し三面六臂という姿であること以前に
鎧を纏っていないことも大きな要因だと思います。
仏像にあまり興味のない方でも、この阿修羅像はご存知かと。
阿修羅像といえばコレ!(仏像界の美少年として一部女性にも人気w)と定着してますが
本来の阿修羅は三面六臂には変わりませんが、鬼の形相で帝釈天と対峙する戦闘神なので このような憂いにも見える美青年の姿のほうが特殊なんですがね^^;
阿修羅に特化して書きましたが、国宝館内には八部衆のほかに様々な像が 多数展示されてるので、撮影禁止ですが一見の価値ありですよ!
戻る方向になりますが、南円堂のほかに北円堂もあるようなので見に行ってみます。
三重塔もあるようなので
せっかくだし、ここから南円堂の裏手を通って見に行ってみます。
19mって結構高いハズなのに
五重塔を見たあとなのであまり高くは感じませんでした^^;
北円堂と、この三重塔は 鎌倉時代に建立された興福寺最古の建物だそうです。
五重塔よりも新しいもののように見えるのですが
ここには参拝者が全く見受けられなかったので、 群衆によるほこりなどの影響をあまり受けてないからかも?
と思ったりも^^;
*1:【とうこんどう】
*2:【やくしさんぞん】:薬師如来・日光【にっこう】・月光【がっこう】菩薩
*3:【ゆいまごし】
*4:【かんしつはちぶしゅう】インドで古くから信じられてきた異教の八つの神を集め、仏教を保護し、仏に捧げ物をする役目も持つ八躰
乾漆:麻布や和紙を漆で張り重ねたり、漆と木粉を練り合わせたものを盛り上げて形作る技法。奈良時代に唐から伝来した。
*6:【ごぶじょう】象の冠をかぶっている(頭部腹部のみ現存)
*7:【さから】頭に蛇を巻いている
*8:【くばんだ】もともとは悪鬼である夜叉だったが仏法に帰依して善神になった
*9:【けんだつば】頭に獅子をかぶっているが、香だけを食し音楽を奏でる心優しい神
*10:【かるら】面そのものが鳥(インド神話に登場する神鳥「ガルーダ」、カラス天狗という説もある)
*11:【きんなら】眼が3つある半身半獣で、人でも動物でも鳥でもない存在
*12:【ひばから】この像は人の姿をしていますがニシキヘビが神格化もの
*13:【ほくえんどう】
*14:【ほうおんりん】
*15:【だいみょうそう】