みむメモ

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三十三観音一覧

今年1月から描き始めた三十三観音

ようやく描き終わったので33体勢ぞろいさせてみました^^

三十三観音一覧

三十三観音一覧

楊柳 ②龍頭 ③持経 ④円光 ⑤遊戯 ⑥白衣 ⑦蓮臥 ⑧滝見

施薬 ⑩魚籃 ⑪徳王 ⑫水月 ⑬一葉 ⑭青頸 ⑮威徳 ⑯延命 ⑰衆宝

岩戸 ⑲能静 ⑳阿耨 ㉑阿摩提 ㉒葉衣 ㉓瑠璃 ㉔多羅尊

蛤蜊 ㉖六時 ㉗普悲 ㉘馬郎婦 ㉙合掌 ㉚一如 ㉛不二 ㉜持蓮 ㉝灑水

三十三観音の半数以上は仏教由来のものではなく

「これは観音菩薩による奇跡だ」と締めくくるような民間信仰によるものもあるので

お寺で、全種を祀ることは極めて稀だと言えます。

一部例外もあるようで、民間信仰から生まれたにもかかわらず

魚籃観音はなぜか寺院で見かけることが結構あったりしますが。。。汗

そのせいかどうかはわかりませんが

「こんな奇跡が起きた」とか「現れた」とか「救ってくださる」というような

具体的に何のご利益があるのかがわからないものが結構あったので

実のところ。。。強引な私的解釈でご利益を書いてるものもありますm(__)m 

 


 

3Dで描いてみて感じたこと...etc

33体描くにあたって、真っ先に参考にさせてもらったのは

諸宗仏像図彙の*1絵図なのですが、ググってもらえればわかると思いますが

無礼承知で発言すると、白衣観音が33のポーズをしてるだけじゃね?って感じで

33体のほとんどが、単調で代り映えしない

「面白みに欠けるなぁ~。。。」という印象しかないのですよね。汗

(自分の作品も変わり映えしないがなwって言われればその通りかもですが^^;)

 

勝手な推測ですが、絵図は平面絵なので

白衣観音のような衣で覆われた像のほうが描きやすかったから。。。かな?

と思ったりも^^;

対して、立体の場合はむしろ逆で、衣の表現が予想外に大変なので

肌の露出が多いほど作りやすい。と思います。(あくまで主観ですが。。。)

 

33体もいるのだから、なんというか。。。

もっと異形で奇抜ないでたちの観音様がいてもいいのになぁ~。。。と思ったので

美術工芸品(お寺さんの言うところの魂入れされてない仏像)や、異形バージョンなど

色々参考にさせてもらって描いたという感じです。

インド・チベット像のような独特の表情?といえばいいのかな?

そういうのではなく、あくまで仏教てきな像というスタイルは崩さずに作ったつもりです。

(ただし、性別無しの概念は私的に納得できないので女体化したのもありますけどね)

あと、瀧見・水月岩戸観音など、風景が無いと表現しにくいものは

平面絵とは違い、立体化泣かせですw

 

33体並べるにあたって、1~33番の順に並べましたが

水上、水際、大地、山頂、雲上のものなどで並べたほうが見栄えが良かったかも?

というかジオラマ化したらもっと良い感じになったとは思います。

。。。が、それを作るにはかなりの労力がいるだろうし

描画処理に恐ろしい負荷がかかってPCフリーズ必至だろうから断念しました💦

 

私事ですが、仏像(造形)に興味を持ち始めたころは

聖観音や千手観音など、代表的な観音集が六観音であって

それをさらに細分化したものが三十三観音だと誤認してました。汗

六観音+27観音=三十三観音というふうに思ってたワケw)

実際は、六観音三十三観音は全く別物ってわかったときは混乱しましたしw

経典にないものもあるんや。。。とも思いました^^;

 

楊柳・灑水観音のように、ほぼ同一じゃん。ってのや

魚籃・馬郎婦観音のように、完全に同一?ってのもあるので三十一観音じゃね?

どうせなら、それは1でカウントして別に2観音足せば良かったんじゃ?

蛤蜊観音のように「はぁ?」っていうような観音様が登場してるくらいなので

それなら、まだ見る機会の多い ぼけ封じ観音や子安観音を入れたほうがいいんじゃ?

なんてことも思いました(;^_^A

 


 

 

誤解されがちな要因

当時の僕のように、予備知識のない人が「三十三観音霊場」と聞くと

「三十三種類の観音様」の霊場と誤解しがちですが、観音様は6種類のみです。

本尊に観音菩薩が祀られているお寺が「三十三箇所」という意味であり

実際に祀られている本尊は、六観音のうちのいずれかの観音菩薩です。

三十三観音めぐり」などと書かれる場合もあるので、ますます誤解を招きやすいですよね^^;

 

お寺によっては、本堂とは別に

三十三観音」と唄っているお堂があったりします。

拝見してみると確かに観音像が多数並んでいますが

種類でいえば、聖観音・十一面観音・千手観音の3種が目立ち

多くても6種六観音の場合が殆どかと思います。

 

つまりは、三十三観音霊場に祀られている本尊には

ここで紹介した三十三観音(33種類の観音)は該当しないということです。

(境内には白衣観音などが祀られていることがあっても、本尊ではないということ)

 


 

なぜ三十三観音なのか?

仏教で33という数は

観音経の一章にある三十三応身*2

「相手に応じ、仏(観音)・天(神)・人(老若男女)・生き物など合計33種に変化する」

というものからきているそうです。

お気づきのように、観音菩薩の姿とは限らないので、三十三観音とは全く別ものであるといえます。

 

ゆえに仏教では33は、聖数とされており

それにちなんで、本尊に観音菩薩が祀られているお寺をまわる数が33になり

西国三十三観音霊場というのが出来たそうです。

また、三十三回忌や三十三間堂など

観音菩薩のご利益を顕現化する方法としても33という数字が使われたようです。

 

このことから、33種の観音を作ったということになるようです。

(仏教に基づくというよりも仏教聖数33という数字に拘ったということかな?と)

 

。。。というものの

そもそも、なんで33なのか? 聖なる数?その数自体に意味があるのか?

っていうのかが私的にはいまいちわかってません。

 

こんなこといっちゃあアカンのかもやが

観音経では「観音さまはこんなんに変身するよ~」って例をあげたにすぎず

聖数でもなんでもなく、数自体は案外テキトーだったかも知れない。

数えたら、たまたま33あっただけなのに

後世になり「きっと聖なる数だ!」と騒いでるだけかも?なんてことを思ったり^^;

*1:【しょしゅうぶつぞうずい】元禄3年(1690年)に刊行された百科事典

*2:【さんじゅうさんおうじん】観世音菩薩が衆生の願いに応じて姿を変える