みむメモ

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“みむメモ”とは、「まみむめも」からマを抜いた、要するにおマぬけ談です。。。気まぐれでブログってますw

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全方位見逃さぬ 十一面観音!!

 

如来は悟りの境地に至った仏であり、その次の位にあたるのが菩薩。

つまり、菩薩は悟りの境地にまで至っておらず

まだ煩悩があるので着飾った姿であるとも云われています。

。。。が、本当は悟りを得た存在なのに

衆生*1を救うべく、あえてワンランク位を下げてくれている仏

とも云われています。

 

そんな菩薩の中でも、特に人々の救済に特化したのが観音(観世音)菩薩だそうです。

観音菩薩は、求められればどんな姿にも変わって人々を救うとされており

他の菩薩には類をみないほど多数の種類があります。

(三十三の姿に変化するとされていますが、実際にはもっと多数の種類があるようです)

 

。。。で、今回は観音変化のひとつ。十一面観音を描いてみました。

十一面観音

十一面観音

全方位を見逃すことなく、衆生のどんな苦難も救おうという形態変化の姿。

現世で10種、後世で4種のご利益をもたらしてくれるそうです@@;

十種勝利

  • 病気にかからない
  • 一切の如来に受け入れられる
  • 金銀財宝や食物などに不自由しない
  • 一切の怨敵から害を受けない
  • 国王や王子が王宮で慰労してくれる
  • 毒薬や虫の毒に当たらず
    悪寒や発熱等の病状がひどく出ない。
  • 一切の凶器によって害を受けない
  • 溺死しない
  • 焼死しない
  • 不慮の事故で死なない

 

四種功德

  • 臨終の際に如来とまみえる
  • 悪趣、地獄・餓鬼・畜生に生まれ変わらない
  • 早死にしない
  • 今生のあとに極楽浄土に生まれ変わる








見た目の特徴

 

一番の特徴は
なんといっても11面もある顔!

最も美しいといわれる

面配置(パターンC)にしてみました。

持物は左手に水瓶*2

本来は水瓶のみですが

蓮華挿し水瓶の場合もあります。

腕が異様に長いというのも十一面観音の特徴なのですが

私的には違和感ありまくりなので、人間寄りのプロポーションに修正してます^^;

 


代表的な面(顔)の配置パターン
パターンA

 

パターンB

 

パターンC

わかりやすいように各面で色を付けてみました。

正面(ピンク)、右側面、左側面、真後ろ、頭上水色

顔の表情・意味合いが違い、その名の通り、合計で11面ある。

(化仏は面カウントされてません)

パターンA(王冠配置)

頭上に如来

宝冠のぐるり上に9面を均等配置した標準的な形

巨大立像などに多く、9面は少し下向きに角度がついている。

パターンB(12面型)

頭上に如来

菩薩面が4つあり、宝冠ぐるりは10面あるので、合計12面になる。

(メイン顔の化仏立像のかわりに菩薩面にしている場合が多い)

パターンC(頂上菩薩面型)

頭上は如来ではなく菩薩面

メイン顔の左右に大きめの面を配し、宝冠前方寄りに6面、宝冠より下の真後ろに1面。

面相は5種類

ささっとしか拝見しない方からすれば、十一面すべて同じ顔と思ってたり

あるいは、11もあるから「11種類の表情なのかな?」と思われるようですが

表情は5種類だったりします。

①菩薩面

ピンク部分

 

②狗牙上出面

緑部分

 

③瞋怒面

赤部分

 

④暴悪大笑面

青部分

 

⑤頂上仏面

如来水色部分

 

⑤頂上仏面

菩薩(水色部分

①菩薩面*3 (メインの顔込みで、正面に3面または4面)
穏やかな観音菩薩の顔。慈悲の表情。
②狗牙上出*4面 (右に3面)
恐ろしさの脅威の表情とされることもありますが

牙をむき出すほど喜んでおり、衆生を励ます讃嘆*5の表情ともされています。

(牙むき出しで励まされてもなぁ~。。。人間は萎縮しちまうだけじゃね?w)

③瞋怒*6面 (左に3面)
悪い行いに対する怒りの表情。
④暴悪大笑*7面 (真後ろに1面)
あまりの悪行や煩悩の愚かさに対し、笑い飛ばしているさげすんだ呆れ顔

(背面に1面しかないので拝見する機会は少ないかもですね)

⑤頂上仏*8面 (頭上に1面)
如来阿弥陀如来面。

または五智如来*9の化仏をあしらった菩薩面。

化仏*10

 

観音(観世音)菩薩は、阿弥陀如来の化身であるので
頭部には、必ず 阿弥陀如来の化仏があしらわれています。
十一面観音の場合は、各面(頭)にも化仏があります。
メインの頭のみ、阿弥陀立像の化仏というのは
おそらく小面が密集するのでスペース確保のためかと。
(メイン頭に立像化仏がないパターンもあります)

極私的思考w

観音菩薩は一面二臂*11の人間に近い姿から

三面六臂など。。。色々な姿に派生していきます。

観音菩薩の「あらゆる人を救い、人々のあらゆる願いをかなえる」という役割を

視覚的に具現化したのが十一面観音と云われており

他の観音菩薩よりも比較的初期に登場したそうです。

 

全方向という意味合いで11の顔がある。。。ということらしいけど

なんで11なんですかね?w

十一面観音は、サンスクリット語で「エーカダシャムカ」といい

和訳すれば「11の顔」ということらしい。(そのまんまやねwww)

 

でもこれって、なぜ「11の顔」なのか??という説明になってないよね?w

(いろいろ調べてみたけども明確な答えが見つかりませんでした。謎)

 

全方向カバーしてるっていうけども。。。

真上を向いてる顔・真下を向いてる顔が無いから全方向ちゃうんじゃ?w

という身もふたもないことも思いつつ

単に全方向ということなら、8方向レバー(昔ゲームおたくだったんでw)よろしく

8面でもいいんじゃね?まぁ頭上に1面くわえた9面って感じ?w

と思ってたら、9面しかない十一面観音はあるそうですwww

9面やのに11面って。。。詐欺やんっwww(暴言失敬💦)

ほかにも、四臂の十一面観音もあるそうなので明確な定義はないみたいですね^^;

(基本は、十一面二臂です)

 

穏やかな顔・笑ってる?顔・怒ってる顔・呆れ顔・如来面は悟りの顔??

11も顔があるのに、泣いてる顔がないのはなんでやろか????? 

牙むきだしの狗牙上出面は、笑っているようにはとても見えないし

むしろ暴悪大笑面のほうがニカっとしてる感じで愛嬌があるのやがw

 

ご利益もたくさんあるけども

邪心まみれな自分は、確実に11人の味方ができる・確実に11人にモテモテ♪

のようなご利益がいいなw爆

 

*1:【しゅじょう】人間を含めたすべての生物

*2:【すいびょう】

中には甘露水【かんろすい】が入っていて、ふりかけると穢れが消えるそうです。

*3:慈悲面とも云われます

*4:【くげじょうしゅつ】(白牙上出【ばくげじょうしゅつ】面とも云う)

*5:【さんたん】深く感心してほめること

*6:【しんぬ】(憤怒【ふんぬ】面とも云う)

*7:【ぼうあくだいしょう】

*8:【ちょうじょうぶつ】(仏頂【ぶっちょう】面とも云う

*9:【ごちにょらい】

*10:【けぶつ】

*11:【いちめんにひ】頭が1つ、腕が二本