三十三観音作成第9弾。25~27番目。
㉕ 蛤蜊観音
蛤蜊とは、漢字と画像からもわかるようにハマグリのことです。
文面からわかるように中国の俗説から生まれたもので、仏教の経典にはありません。
- 蛤のような二枚貝には稀に真珠の玉が入っており、その真珠を観音にたとえた。
- 蛤は蜃気楼を起こすという伝説から、観音様の蜃気楼を見せた。
という説もあります。
これだ!という造形仏は無くて、持物は無く、印相にも決まりは無いようです。
絵画などでは、蛤から煙のように出た幽霊のように描かれていたりと
蜃気楼説を彷彿とさせる表現がされてるものもあります。
自分の場合
3D造形をするにあたり、「これだ!!」と思ったものがありまして
ヴィーナス誕生の絵画を仏像チックにリスペクトしました。
掌は独断と偏見で説法印と施無畏印にしてみました^^;
(「怖がらんでもええけど、周りのことも考えやなあかんで。」という無理くりな意味合いw)
ご利益:豊漁・財運・繁栄
仏像図彙*4では
立てた蛤の上に両袖に手を隠して坐しており
どうやって座ってるの?というような絵です^^;
(ハマグリは女性器を表すと云われていることから、女体画もチラホラとあるようです)
造形仏としては殆ど無いと思います。
八百万の神*5じゃないけれど、観音変化も無限にあるとされているので
ハマグリ観音というのがあっても不思議ではない。。。のですが
失礼承知でいえば、三十三観音にそんなのありなん???w
「はぁ?なんでそれ?w」「もっと他に候補あったでしょ???」と思えてならないw
例えるなら。。。おでんの具にプリンを入れたってくらいの違和感があるのやが^^;
㉖ 六時観音
手に梵筐を持つ。(巻物経典に対し、耐久利便性を向上させたものが梵筐かな?と)
仏教でいう六時とは、一昼夜を六分した時刻で、今でいう一日中、24時間という意味。
いつ何時でも、常に衆生を守護してくれる観音様です。
ご利益:弱者救済守護
立場的に弱者な人も尊重し救って下さる。との文面はありましたが
具体的に何のご利益なのかは不明です。(おそらくは円満系の守護かな?と^^;)
絵画、立体仏ともにあまり見かけない像だと思います。
㉗ 普悲観音
両手を法衣に隠し、山上に立つ姿で表現される。
ご利益:事態打開・抜苦与楽*11
あれ?と思ったのですが
それと、大日如来の化身というのも謎。
さらには、これ(シヴァの観音形)が三十三観音内で重複してるのが意味不明。。。
自分の頭が固すぎるのか、解釈がひねくれてるのかも知れませんが
全然理解できてなかったりします。汗
自身の体感的な話になるんですが、寺院での立体像の場合
普悲観音に限らず、手を隠している像は意外に見かけないような気がします。