王は座して立たず
前回に唄った通り、描いてみました!
仏の中で、最高の境地に至った存在が如来であり
その中でも「密教」の最高の位にいる仏様が大日如来なのだそうです。
(ざっくり言えば、仏教界のキングオブキングスですな)
サンスクリット語ではマハー(大いなる・真の)ヴァイローチャナ(太陽)といい
「大いなる日輪」という意味から大日如来と呼ばれています。
また日本では摩訶毘盧遮那*1と音写*2していることもあるので
奈良大仏で有名な盧舎那仏*3(毘盧遮那仏*4)も大日如来であるという説
大日は、摩訶(マハー(大いなる))が付くので、盧舎那仏よりも偉大(進化版)であるという説もあります。
大日如来は、宇宙そのものともいわれ、すべての命あるものは大日如来から生まれたとされ
釈迦如来や菩薩など、全ての仏は大日如来の化身であるとも云われています。
如来の中でも最高の位であるからか、結跏趺坐*5の座像しかないそうです。
本来、如来は衣のみを纏った質素ないでたちなのですが
如来の王ということもあって
大日如来だけは菩薩のように装飾品を身につけ着飾った姿をしています。
。。。でも
「菩薩は、まだ悟りが開けてないから完全に無欲になりきれていないため着飾っている。
如来は、悟りを開いたので欲もなく着飾っていない。」
という話だったのに。。。如来の王である大日さん。。。欲がまだまだ残ってるってことなんかのぉ?w
(まぁ~人としては、欲が完全に無くなったら生きてる意味もないと思ってしまうんやが^^;)
大日如来特有の印の形であり、大日如来かどうかを見分ける最も重要なポイント。
インドでは左手は不浄なものとされており
左手の人差し指(衆生*13)を、右手(仏を意味する清浄な手)で包み込む形で、仏の智慧*14の深さを表しています。
大日如来といえば智拳印と覚えておけばよいのですが
名称あたまに、胎蔵界*15がつく胎蔵界大日如来は、智拳印ではなく定印*16を結んでいます。
(2体の大日如来を祀ってある場合は、智拳印のほうは金剛界*17大日如来と言います。)
大日如来とだけ表記してある場合は、智拳印を結んでいる(金剛界大日如来 )のが一般的です。
*1:【まかびるしゃな】
*3:【るしゃなぶつ】
*4:【びるしゃなぶつ】「あまねく全宇宙を照らす太陽」(毘盧遮那如来とはいわないらしい)
*5:【けっかぶざ】座禅姿勢
*6:【ほうかん】
(大日如来の宝冠は五智宝冠【ごちほうかん】とも呼ばれ、五智如来の化仏【けぶつ】または梵字があしらわれている)
*7:【ようらく】首飾り、胸飾り
*8:【ひせん】上膊【じょうはく】(上腕)に着ける腕輪
*9:【わんせん】手首に着ける腕輪
*10:【らほつ】
*11:【ほうけい】髪の毛を結って束ねた形状
*12:【ちけんいん】
*13:【しゅじょう】命あるすべてのもの(特に人を指し示す)
*14:【ちえ】
*15:【たいぞうかい】慈悲の広がり
*16:【じょういん】左手の上に右手を重ね、両手の親指の先を合わせて他の指は伸ばす最もポピュラーな瞑想の印
*17:【こんごうかい】悟りへの道筋