ガチムチゴブリンっ!!
プチお久です。
燈篭を掲げた2体の小鬼。
かなり前にちょろっと顔部分だけつくって
そのまま放置してたものを完成させましたんでUPします^^;
天燈鬼・龍燈鬼
四天王に踏みつけられていた邪鬼を独立させ、燈篭をもち仏前を照らす役目を担う鬼。
阿吽・赤と青・銅と静とが対比的に表現されています。
こうやって見てみると、赤鬼・青鬼のルーツはコレかも知れないですね。
派手過ぎず落ち着いた色合いで表現してみましたが、いかがかしら^^;
天燈鬼
透かし彫りにアレンジ
内部発光させてます。
二本角の赤鬼!!
節分の鬼(季節はずれやが^^;)に出てきそうな
鬼といえばコレですよ!というようないでたちですな!
(寅柄パンツで金棒持たせれば、まんま日本昔話の赤鬼っすなwww)
。。。ただ、節分鬼と明らかに違うのは、天燈鬼には目が3つある!というところ。
経年劣化で色褪せし、ましてや遠目で見れば3つ目であるとは気づきにくいでしょね^^;
左肩に燈篭を乗せ、ものすごいポーズで支えています。
「燈篭。。。そんなに重たいんか??」と思わせるような姿勢ですw
もとは四天王に踏みつけられてたくらいなので、燈篭なんて軽いもんでしょ?wと思うのやが^^;
実は、建立当初はこのような態勢ではなかったらしく
躍動感と力強さを出すために、のちに上半身を傾けた像容に修正したそうです。
龍燈鬼
動に対して静。赤鬼に対して青鬼。
口を大きく開け躍動的な天燈鬼との対比で、龍燈鬼は口を閉じてじっと立っています。
お面や昔話絵本などでは、赤い鬼と緑の鬼のペアが多かったし
昔は、緑も「あお」と言ってた時期があるので、肌は緑色ベースで考えました。
頭上の燈篭を見あげるかのような上目使いで、太い眉毛。
(極太眉毛を表現するために、実物の眉毛は板金で製作されたそうです)
実物は、色褪せが激しいのでわかりにくいのですが
燈篭は毛の延長上に乗っているのではなくて、雲台に乗っています。
巻き付いている龍
龍燈鬼という名が示すとおり、鬼の胴に龍が巻き付いているワケですが。。。
特別高い地位の龍でもないようです。
。。。というか
ツノや手足が見当たらないことから、龍というよりは大蛇(おろち)に近いかも?
その他(考察etc)
「これはBlenderで作ってみたい」と思って、やりはじめた天燈鬼・龍燈鬼。
実は、龍燈鬼から手掛けようと、鬼の顔を作ったあたりで。。。
先が見えなくなったっていうの?急に「こりゃ無理かも?」って手つかずでした^^;
大抵は、頭部を作ってしまえば、勢い?wで完成までこぎつけるのですが
筋骨隆々の手足胴体が予想以上に大変でした。汗
ま、色々あって龍燈鬼が作れたので、天燈鬼は龍がないので楽チンだろう。。。
と思ってたのに、腰巻がどのような構造なのか理解不能で異様に難しかったですw
一番手間ひまかかってるのは龍のウロコ表現ですけど
ウロコ並びのパターンが推測できる分さほど苦ではなかったです。
あと、実物像の燈篭の面(行燈でいう紙の面)には、うっすらと模様が見えたので
思い切って透かし彫りに変更しました。
当初は、燈篭内にスポットライトを仕込んでみたりもしたんだけど
鬼本体にも影響が出てしまい、思ったような見え方にならなかったので
半透明のオブジェクトを仕込んで輝度彩度の変化で疑似的に灯りのように見せてますw
天燈鬼・龍燈鬼は邪鬼界?のエリート的存在かも知れませんね。
現物は像高80cm程度なので人間の幼児なみの大きさながらゴリマッチョw
こういう筋肉質な表現はなかなか素晴らしいと思います。
邪鬼といえば、四天王に踏みつけられてるものが有名だけど
そのほか比率でいえば何十倍もの大きさの香炉を支えていたり
屋根を支えるように屋根下に配置されてたりと何気に見かけることが多いです。
燈篭を掲げる邪鬼がものすごいマッチョなのに
それよりも明らかに重いものを支えている邪鬼は。。。さほどマッチョではないね
。。。と思ってたんですが
邪鬼をメインにした天燈鬼・龍燈鬼だから成り立つものであって
あくまで他の邪鬼は、主役(四天王など)を引き立たせるための脇役なので
あえて筋肉表現はしてないのだろう。と思いました。
全部が主張してしまうと、おさまりが悪いというか
目移りして収集がつかない。ということでしょうね。
例えるなら、塩味・甘味・酸味など。。。全ての味が強い食べ物は不味くて食えん!みたいな感じ?^^;