みむメモ

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五大明王② 踏みつけられてるのは誰?

五大明王。。。つづきましては東方にいる明王のご紹介です。

 

 

降三世明王

降三世*1明王

 

東方を守護する。

降三世とは、「三世界(過去・現在・未来)を降伏*2する」という意味で

三毒(貪*3・瞋*4・痴*5を滅する明王と云われています。⇐ 阿閦如来の化身(教令輪身*6

 

ご利益:煩悩滅却・怒りを抑える・悪魔退散

像容の特徴

 

四面全て憤怒相の三目

(一面は真後ろにある)

降三世印*7

 

火炎頭光*8

私的には、像形重視なので

背面が隠れてしまう光背や頭光は

基本描かないんだけど

不動明王で火炎光背を設けたため

つり合いを取らすために作りました^^;

炎髪四面三目八臂(三面の場合もあり)で、真手*9降三世印を結んでいます。

明王そのものの容姿ではないけれど、一番の特徴は足下の二像です。

 

踏みつけられる2人の像
降三世明王の足下

容赦なく踏みつけられているのは

人ではなく、もちろん邪鬼でもなく

なんと神様なんですよ!!

。。。しかも、男だけでなく

女まで踏んづけられてる。。。(-_-;)

 

踏みつけられている神様は夫婦で

大自在天*10ヒンドゥー教でいうシヴァ

その妻である烏摩妃*11(ウマー(パールヴァティー))

 

ヒンドゥー教最高神ともいわれるシヴァが

何故こんな酷い目にあってるのだ💦

 

大自在天烏摩妃

(仰向けなので余計痛々しい><)

シヴァは「過去、現在、未来の三世界を統べる我こそが世界の支配者である」

仏教に従おうとせず、同じく妻のウマーもそれを拒んだため

大日如来が憤怒相の降三世明王に変化し二人を力づくで降伏させたとされ

その様子を表しているそうです。

故に、降三世明王

「三界の勝利者(三千世界の支配者シヴァを倒した者)」とも云われています。

文面間違ってない?大日ではなく阿閦如来でしょ?と思われたかもですが

この説では、大日如来自らが降三世明王に変化したとされています。

(どっちが正解やねんっwって突っ込みたくなりますわなw)

 

代表的な持物

宝剣*12

 

三叉戟*13

 

宝弓*14

 

宝箭*15

 

羂索*16

 

金剛杵(三鈷杵)*17

 


極私的感想

実は。。。降三世は「こうざんぜ(KOUZANZE)」ではなく

「ごうざんぜ(GOUZANZE)」と読むというは

この記事を書いてる段階で、はじめて知りましたwwwと告白しておきますw爆

ま。そんなどうでもいい告白はさておき、今回はおふざけモードではなく

ちょいマジメ?な感想を書きたいと思います。

 

異形仏好きの自分としては、結構好きな像容なのですが

自分で描いときながらこんなこと書くのは反則かもなんやけど。。。

(神様なのですがね^^;)を踏みつけている。。。

という姿に正直嫌悪感があります(-_-;) 

実際はじめて、五大明王像を見たときに

え?この明王。。。人踏んでる???@@;って二度見したくらい衝撃でしたわ。

まぁね。神様というのは人に対してどうこうではなく

時には恵を、時には災いを。。。みたいに気分屋なところがあるし

荒神や祟り神など、悪しきものもあるので

神様を踏みつけるなんて、とんでもない悪魔だ!とは言えないのかもやが。。。

だとしても、やはり人(神だけど)を踏みつける。

しかも女性をも踏みつけている。ってのは見ててあまり気分のいいもんではないなぁ。

(背中ではなく腹を思いっきり踏んでいるのでなおさらそう感じる)

今だと、とんでもないパワハラっしょ!!

理由はどうであれ、やっぱり踏みつけるのはアカンのんちゃう?

って思っちゃうんだよねぇ。。。

 

これが明王(仏像)ではなく、極悪キャラとして造形されたものなら納得は行く

凄いなぁ~という感覚で見れるんです。

残酷系を見るも結構好き(興味があるって感じかな)だったりするしw

 

。。。でもね、仏像で、こういう表現ってのがアカンでしょ。と思うワケです。

これってさ、他宗教の最高神を踏みつけてる。ってことでしょ?

 

下手すりゃ宗教戦争になるんじゃない?と危惧するんやが。。。汗

日本仏教って、慈悲的な面や自戒が多いと思ってただけに

戒め系?とはいえ 、他を尊重せず避難している風にも受け取らる表現はNO GOOD!

これは一線を越えてしまった造形ではないかと思いました。

 

四天王で邪鬼(天邪鬼)を踏みつけているのはよく見るけど

それはそこまで嫌な気分にならんのが不思議っちゃあ不思議やな^^;

自分のいうその理屈でいけば、それもダメだろっ!ってなりそうなんだが

容姿が鬼だから、言い方が変やけど純粋な魔だからそう思うのかな?

(ちょっち天邪鬼もかわいそうには思うけどね^^;)

 

ってかね、シヴァって大自在天だけではなく、大黒天もそうだし

極めつけは不動明王もシヴァだという説があるんだがwww

不動明王を踏みつける降三世明王ってなっちゃうよ?超爆w

当初から、日本の仏教って矛盾だらけで偏ってると感じてるけど

仏教から学べる点も多いし素晴らしい考え方もあるのは認めてます。

。。。でも、さすがにこれは本末転倒っしょwww

 

 

なんつの?

世の中で常識。とされてるようなものも

切り口、見方を変えれば非常識にもなりうるし

矛盾は絶対に出てくるもんだと思います。

だもんで、ある意味、ご都合主義でもいいんじゃないか?とも思ってます。

なんでもかんでもご都合主義とか、偏り過ぎはアカンやろけど

生きてく上では必須のスキルだと思ってますw

 

でもね、やっぱ自分は、力づくで従わせるってのは嫌かな。

なんだかだんだん相手がかわいそうに思えてくるし

そういうことをした自分が嫌いになりそうだから力づくという手段は択ばないっす。

それに。。。力づくって体力も気力も減るし、正直めんどくさいもんw

少なくとも仲間意識というのは生まれないと思うんすよ。

(「仲間意識」と「仲良し倶楽部」を混同するような人は厄介だけどねっw)

 

 

NEXT
五大明王③ ヘビつけすぎっwww
東の次は南の明王をピックUPします。 日本では、東西南北の順がポピュラーだけど 横並びの場合、東南西北(トンナンシャーペイ)順になるもんで^^; 軍荼利明王 像容の特徴 蛇が意味するもの 三種の印相 代表的な持物 極私的疑問 軍荼利明王 軍荼利*1明王 南方を守護する。 サンスクリット語のKundali(クンダリー)が…

 

 

*1:【ごうざんぜ】(「こうざんぜ」ではなく、すべてが濁る「ごうざんぜ」と読むのが正解です)

*2:【ごうふく】法力によって悪魔や敵を防ぎおさえる

(降参するの「こうふく」ではなく、「ごうふく」ですので取り違えないようにw)

*3:【とん】むさぼり、欲望

*4:【じん】怒り・憎しみ・妬み

*5:【ち】おろかさ・愚痴・無知

*6:【きょうりょうりんしん】導き難い相手に対し、忿怒し積極的な介入を行う明王の姿に変化

*7:胸前で、両手を交差させて小指を絡め、人差し指をたてた降三世明王特有の印相。

(絡めた小指は「大地を固める」、たてた人差し指は「成長を促す」という意味がある)

*8:【かえんずこう】頭の後ろにある炎を宿した光の輪

明王部や武系天部などに使われる装飾で、単体ではなく衆で祀る像に配されることが多い)

*9:【しんしゅ】本来の腕(第一手)

*10:【だいじざいてん】

*11:【うまひ】

*12:【ほうけん】煩悩を斬り祓い、魔を切り裂く

*13:【さんさげき】外の敵を避け、追い払う

*14:【ほうきゅう】邪心深い衆生をも仏道へ導く。

(菩薩が持つ場合は、栄官を増す。良縁を得る。出世をかなえる。)

*15:【ほうせん】邪心深い衆生をも仏道へ導く。

(菩薩が持つ場合は、よき友人を得る。)

*16:【けんさく】苦しむ衆生をもれなく救う、大いなる慈悲。

*17:【こんごうしょ(さんこしょう)】一切の天魔、外道を抑制する