伎芸天 天女というからには女体化させていただきましたゾいっ!
日本仏教での三大天女の一柱。。。と云われているらしいのですが。。。
申し訳ないですけども、かなりマイナーな天女ではないかな?。。。と。汗
それもそのはずで、現存する古像は秋篠寺*1の一体のみだそうです。
伎芸天
摩醯首羅天*3が、音楽に興じているとき、彼の髪の生え際から現れたと云われる天女。
実に見事な演奏を奏で、器楽*4の技芸が群を抜いていたとされています。
また、音楽に限らず、絵、俳句、舞踊など遊芸全般に秀でている天女だそうです。
秋篠寺の伎芸天をベースにしましたが
BODYが天女っぽく思えないので胸を膨らませて作画してます。
ご利益:技芸修達、福徳円満
像容
持物はなく、斜に構えたシンプルないでたち。
両手とも同じ形をしていますが、印相なのかは不明。
というのも、この指の組み合わせで類似してる印相は憤怒印*5になるので
天女が憤怒印を結んでいるとは考えにくい点。
菩薩などでも、棒状の持物をもつ手はこのような指の組み方をしていることから
もしかすると、もともとは蓮などの持物を持っていたのかも知れませんね。
天名からして、あるいは、なにか楽器を持っていたのかも?
うっすら口を開いて微笑んでおり、ほとんど見えてませんが歯も見えています。
艶めかしさ?を表現したかったので
裸婦ポージングさせてから衣を作ってったんだけど
せっかくなんで、衣をシースルー化させたお色気バージョンも作ってみました^^;
三大天女
こうやって三柱ならべてみると。。。
装飾に、弁才天や吉祥天のような派手さがないので
伎芸天が少し浮いて見えてしまいますね^^;
よく言えば、けばくないところが美しいと思う。原石時点で魅力的かも?
その他(考察etc)
弁才天にも諸芸上達のご利益がありますが、伎芸天は技芸修達に特化したご利益なので
芸術・芸事に関しては伎芸天のほうが効果大かなと。
なぜマイナーなのか?
ひとつには、前述の通り現存像が一体しかないということ。
しかも、経典に説かれている姿とはかなり違うそうです。
右手で裾をつかみ、左手に天華*8を持っている。
さらには、現存の像は、頭部のみが奈良時代の造立当時のもので
首以下は鎌倉時代の後補によるものだそうで、造立当時の造様は不明。
胴体はどちらかというと菩薩系のスタイルなので音声菩薩*9では?とも云われています。
。。。が、楽器を持っていないので音声菩薩ではないような気も。
あと、経典に説かれている姿も楽器は持っていない。。。
「器楽は群を抜いていた」とまで云われているのに、なぜ???
私的には、そういう諸々があって定着しなかったのではないかな?と思います。
何よりも、秋篠寺の伎芸天は、胸の膨らみがない!
菩薩系の場合、性別無しの定義があるので仕方ない(私的にはこれにも違和感がある)かもですが
天部においては、性別があるはず!
なので、あくまで個人意見ですがあえて言います。
艶めかしいポージングは魅力的ですが、秋篠寺の像は伎芸天では無い。
と思います。
これが、伎芸菩薩というのならまだわからんでもないですが
少なくとも天女ではないでしょう??
さすがに「伎芸天は男性です」とは言い逃れできませんよね?
とはいえ、像容てきには魅力的なので
伎芸天というからには、胸に膨らみを持たせ女体化させてみた。という次第です^^;