みむメモ

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釈迦を口説いた2神

主な如来・菩薩・明王はある程度紹介できたと思うので

次は天(神)を描いていこうと思います。

 

帝釈天梵天

帝釈天*1 / 梵天*2

天部における最高位の二神であり、梵釈*3として一対で祀られることもあるそうです。

(悟りの境地を得た釈迦に対し、その教えを世に広めるように勧めた仏教の二大護法善神とされています)

 


帝釈天

古代インドの武神(天帝・雷帝インドラのことを指す。

インドラは戦いの神であったが、仏教に取り入れられ

釈迦が如来になる前から手助けし、仏法の守護神になったとされています。

(釈迦のボディガード的役割なのかも知れないですね)

 

 

三目

 

 

独鈷杵*4

*5

いわゆる人と同じ一面二臂ですが、額に第三の眼がある。

本来は武神なので、上半身は鎧を身に着けています。

右手に独鈷杵を持ち、象に乗っています。

 

普賢菩薩の6本牙の象とは違い、牙は二本。

こころなし象が小さく見えるのは、帝釈天がデカいから?かとも思いましたが

一般的には天より菩薩のほうが大きいとされてるし

梵天と鵞鳥の比率と照らし合わせてみても、頭でっかちな小ぶりの象であることが伺えますw

 


梵天

古代インドの神、ヒンドゥー教の三大神*6の1柱で

天地宇宙の創造主であるブラフマーブラフマンのことを指す。

清浄かつ理性に富み、釈迦の才能を見抜き、世の人々に説法することを決断させた神。

梵天がいなければ仏教という宗教は無かったといわれるほど重要な神で

仏教では天部の最高位帝釈天よりも上位)とされている。

(釈迦を世に広めた、現代でいうところのプロデューサー的役割ですね)

 

 

四面

(真面のみ三目)

 

蓮華*7

 

*8

 

払子*9
鵞鳥*10

四面四臂で、真面*11のみ三目

禽獣座*12は4~7羽の鵞鳥で、その上の蓮座に坐している。

(他の禽獣座と違い、鵞鳥が各々の方向を向いているので、どうやって移動するんでしょうね?w)

真手*13 左手に蓮華を持ち、第二手の右手に、左手に払子を持つ。

 


梵天勧請

悟りを広めることをためらった釈迦に、それを広めるよう勧めたのが梵天帝釈天

最終的に梵天の後押しにより説法を決意します。これを梵天勧請*14という。

釈迦は悟りを得、この上ない喜びに浸っていたのですが

「真理は悟った。。。このまま死ぬのもよかろう。」と感じていました。

(ここでいう死とは入滅のことで、肉体的には死ぬが輪廻を超えた別次元へ解脱するという意味です)

そこに帝釈天梵天が現れます。

(実際?は、精神のやりとりだったそうですが、わかりやすいように関西弁のセリフにします^^;)

まず帝釈天

「お釈迦はん、それを皆に教えたりなはれ」

「ん~。。。これを言葉で伝えるのはムズすぎですわっ」

「何言うてまんねん!あんさんにしかできんことやで」

「そう言われてもなぁ~あまりにも壮大難解で無理ちゃいまっか?」

次に、梵天

「難しいからやめるやと?やりもせずに諦めるんか?」

「・・・」

「あんさんの悟りはその程度のもんなんかい?

 真理を皆にも伝えなはれ!入滅は、皆を救ってからにしなはれ。」

「ごもっともですな。難しいけど説法してみますわ。」

「それでこそお釈迦はんや、応援しまっせ!」

「わしも応援しまっさかい、がんばりなはれ!」

梵天はん帝釈天はん、おおきに。」

とまぁ~、こんな感じで説法を決意します。

 

ただし、そこで釈迦はある宣言をします。

わたし(釈迦)は、あなた(梵天)の勧請を受け入れ、甘露の法雨を降らせよう!

すべての人々よ、神々も鬼神たちも、耳ある者どもに不死の門は開かれた!

何故このような宣言をしたのか。。。

仏眼*15で人の世を見れば

ほとんどの人間(神も悪魔も)は煩悩を持ち執着しており

そのような者にいくら真理を説いても理解できるはずがない。

そもそも関心すら持たないだろう。

説法するだけ無駄であり、両者(説くもの・説かれる者)が苦しむだけである。

しかし、僅かながらも鋭敏で汚れの少ない善人もいる。

執着を捨てよ。今信じているものを捨てなさい。

入滅は死ではなく、輪廻からの解脱である。

わたし(釈迦)は、その者たちに慈悲をもって真理を説いてまわろう。

 

つまりは、誰にでもということではなく

聴く姿勢のあるものには説法しますよ。ということですね。

 


余談

脇侍に文殊普賢菩薩を配した釈迦三尊のほうが有名ですが

脇侍に帝釈天梵天を配した釈迦三尊として祀られることもあります。

ただし、その際は、両者とも一面二臂の菩薩立像スタイルで造形されることが殆どで

どっちが梵天なのか見分けにくいのですが。。。^^;

(パっと見は双子のように見えるけど、向かって左にいる内側に鎧をつけているほうが帝釈天

 

 

帝釈天梵天各々が独尊として祀られる場合

古代インドの像容に 近いかたちで祀られたようです。

 

天部の最高位である梵天、見た目も奇抜なのに、帝釈天より知名度が低いという。汗

ちなみにブラフマー梵天)は、はじめは左右前後+頭上の五面あったそうですが

怒ったシヴァに顔を一つ取られてしまい四面になったそうですw

オリジナル?というかブラフマーとしては頭上面がなくなった左右前後の四面ですが

仏教での梵天は後ろ面がなくなった左右前+頭上の四面になっています。

 

禽獣座の鵞鳥。。。孔雀ならなんとくわかるけど。。。なんでガチョウ?

ガチョウとされてますが、正式にはハンサ鳥(白いインド鴈)とのこと。

せめて白鳥にしようよwと思ったけど、インドに白鳥っていなかったのかもね^^;

 

ちょいと脱線しますが

ガチョウってアヒルのことちゃうのん?って思いません?www

見た目はよく似てるんですが、ガチョウは首が長く、アヒルは短い。

ガチョウは鴈*16を家禽化したもので、ヒルは鴨を家禽化したもの。

共に食肉用やフォアグラとして食され、羽毛はダウン素材として利用されます。

。。。ただ、ガチョウは一夫一妻で成長に時間もかかるので

一夫多妻で成長も早いアヒルのほうが主流となり、アヒルの認知度が上がったそうです。

 

インドラ( 帝釈天)は、手に持っている武器で雷を自在に操ることができたそうで

これがのちにチベットや日本仏教で法具として用いられるようになったそうです。

 

仏教では護法善神として扱われ、古代インドでも上位にくる神であったので

インドラが偉大であったのは間違いないのでしょうが

善かというと。。。

前にも触れましたが、無類の女好きで人妻にも手を出すし

阿修羅の娘をレイプしてしまう(後に正妻となりますが)という面もあるので

善ではないだろう?と思うのですがね~。。。?

「阿修羅の娘だとは知らなかった」と弁明したようですが

他の娘なら良かったんかい?根本的に間違ってないかい?と思うんだけどねぇ。

 

同じく護法善神である梵天

こちらは天地宇宙の創造神なので善なのでしょう。。。

と思ったんだけど。。。

梵天勧請の別説(逆説?)で、実は梵天は悪魔だったという

トンデモ説があったりもします。爆

人間が輪廻を抜けた別次元に解脱されるのは悪魔にとって脅威であり

釈迦が入滅して如来になるのを阻止したかった。

釈迦が得た悟りの境地は、釈迦本人がいうように

人には理解不能であることを知っており

釈迦がいくら説法をしようが人間は絶対に解脱できない

それどころか煩悩や執着まみれの人間と接してるうちに

釈迦自身も汚れてしまい解脱はできまい。と踏んでいた。

事実、釈迦は説法でかなり二の足を踏むことになります。

煩悩や執着は悪魔にとっては糧であり

釈迦をなんとかそそのかし解脱の阻止をした(解脱を遅らせた)。というもの。

そもそも悟りを得たといっても、まだ人である解脱前の釈迦よりも

六道輪廻の天界にいる神である梵天のほうが人々に説法したほうが早いんじゃ?

とも受け取れますしね。

(そこは同じ人間界の者同士のほうが通じるというくだりもあります)

釈迦にとっては痛手だったようですが、仏教が広まるキッカケになったので

人々にとっては良い結果になった。ということでしょうね。

 

*1:【たいしゃくてん】

*2:【ぼんてん】

*3:【ぼんしゃく】

*4:【とっこしょ】雷を放つ武器(法具)

怨敵をくじき、鎮める

*5:悟りの象徴

*6:創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァ

*7:悟りの象徴・清らかな心

*8:【ほこ】外敵を避け、追い払う

*9:【ほっす】煩悩や災いを払う

*10:【がちょう(ハンサ鳥)】神の知恵を象徴する鳥

*11:【しんめん】本来の顔

*12:【きんじゅうざ】尊像の乗り物である特定の動物の台座

*13:【しんしゅ】本来の手(第一手)

*14:【ぼんてんかんじょう】

*15:【ぶつげん】すべての真理を見極めることができる眼

*16:【がん(かり)】