おふさ観音 ~風鈴しげく鳴りにけり~
せっかくここまで来たのだから、近場でもう1か所くらい寄っておきたいところ。
てなワケで、藤原京跡から少し歩いたところにある おふさ観音に行ってみることに。
おふさ観音
「おふさ」と聞いて、パっと頭に浮かんだのは「おっぱい(乳房)」
ははぁ~ん。。。きっと慈乳観音だ!おっぱいだらけのお寺っしょ?w
。。。と良からぬ?想像をしてたのですが、全然ちゃいました^^;
江戸時代、「おふさ」という娘がこの地に観音様を祀ったことに由来する。
とも云われてますが、地名が小房*1町なので、小房*2観音と呼ばれています。
風鈴まつり
山門から、すでに見えていますが
大和の夏の風物詩として
毎年7/1~8/31まで行われる「風鈴まつり」という行事だそうで
境内には約2000個の風鈴が吊るされているそうです!
そうか、奈良はトンボ玉発祥の地だし、この地域ではガラス細工風鈴で有名なんだね!
。。。と思ったんやけど、日本各地の風鈴を飾っておられるとのこと。
じゃあ、なぜ風鈴をたくさん吊っているのか?
- 夏の風物詩でもある風鈴の音色で涼しくなってもらうため。
- もちろんそれもありますが、夏の厄除けとして風鈴を吊っているそうです。
「風鈴で涼をとる」これは日本の文化ですが、本来の風鈴は音で邪を払う魔除けでした。
古代中国では、寺の軒先に風鐸*3を吊り下げて魔除けをしていた。
これが日本に伝わり、平安貴族が自分の家に吊ったのが風鈴の始まり。
弥生時代の銅鐸しかり、神社の賽銭箱の鈴、巫女さんが持つ鈴などは
その音色で参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと云われてるので
なるほど「鐘(鈴)の音は祭事に欠かせないものだったんだな。」と再認識しましたっ。
風鈴の音
実際どんな感じで鳴ってたのか音も載せといたほうがいいっすよね?
これだけ一斉に鳴ってるのを聞いたことがないっしょ?
単体だと、日本人は、 風鈴のチリリ~ン♪という音に涼しさを感じる方が多い。
と思うんだけど、他国の人も涼しく聞こえるんだろうか?
本堂
ガラス製(俗にいう江戸風鈴)が多いですが、陶器や鉄器
二連三連など多連風鈴もありました。(風琴もあったw)
。。。ってか、境内にある2000個近くの風鈴。
全部売りもんだったんかいっwww
や。別にいいんですけどね。。。なんか一気に現実に戻された感じ^^;
堂内拝観される場合は、拝観料300円 (撮影禁止)
本堂以外の御堂・社
「西の三体様」とも呼ばれるらしいですが
玉置神社の御祭神って
神仏混合をとやかく言うつもりはないよ。(私的には神仏混合賛成派です^^;)
でもね。仏(神)の数でいえば、「西の七体様」になるんじゃ?と思うんだけどw
(てか、「体」は仏の数え方、神は「柱*18」と数えるので「西のニ体五柱様」になるね^^;)
その他
バラ園 / 茶房
毎年、春と秋には「バラまつり」を行っているそうです。1500種のバラを植えており、「花まんだら」とも呼ばれている。
どうでもいい話なんやけど。。。 当初、このブログ記事タイトルは
「鈴祭由ノ薔薇」(ベルサイユのバラ)とか
風鈴火山をもじって「風鈴花壇」などが思いついてたのですがw
薔薇はまだ満開でもないようだし、それに鉢植えだったので没タイトルとしましたw爆
*1:【おうさ】
*2:【おふさ】(「う」の旧かな遣いで「ふ」と書く)
*3:【ふうたく】五重塔とか多宝塔などで、屋根の四隅に吊られる小さな鐘
*5:【ぶっそくせき】
*6:【さんぽうこうじん】かまどの神、火の神
*7:【ふだいじそん】もの忘れ封じの神
*8:【こうしんそん】病魔退散の神
*9:【こんぴら】
*10:【おおものぬし】農業・漁業・医療・技芸の神
*11:【たまき】
*13:【くにとこたちのみこと】
*14:【いざなぎのみこと】
*15:【いざなみのみこと】
*16:【あまてらすおおみかみ】
*17:【かむやまといわれひこのみこと】
*18:【はしら】
*19:【こやすかんのん】安産や幼児の成長を守護する観音様
*20:厄難除災などのご利益
*21:【みずむけくよう】故人への滅罪追福